2013年3月27日水曜日

微々たる備忘録Vol2|百花繚乱!?スポーツ系ソーシャルゲームの今

こんにちは!!

いやー昨日のヨルダン戦は残念な結果になってしまいましたね…。
すっかり昨日で決まるものだと思っていましたが、やはりワールドカップへはそう簡単には行けないですね。この敗戦が今後いい薬となってくれれば良いのですが…。

ところで、最近の民放で行われるスポーツ中継を見ていて気になること有りませんか?
これは完全に職業病ともいえるのかもしれませんが、やたらに「スポーツ系ソーシャルゲーム」のCMを目にすることが増えたと感じます。







そもそも民放テレビ局への企業別CM出稿数を見ると、
ソーシャルゲーム二大大手の「DeNA」「GREE」が上位にランクインしているという事実はありますが、それでもここ最近の露出は一段と目を引きます。




スポーツ系ソーシャルゲームといえば…

台頭してきたスポーツ系ソーシャルゲームでありますが、
大きく人々の間に浸透するようになったのは、やはり前述の「モバプロ」「モバサカ」あたりからでしょうか。

この2つのゲームを運営しているモブキャストは、

2010年  2月 モバイルエンターテイメントプラットフォームとして「mobcast」スタート
2010年 12月 「モバプロ」配信開始
2011年  3月 「mobcast」会員数100万人突破
2011年 12月 「mobcast」会員数200万人突破
2012年  6月 東証マザーズ上場
2012年  7月 「モバサカ」配信開始
2013年  3月 「mobcast」会員数200万人突破(先日のリリース

というようにここ数年で存在感を一気に示し始めました。

売上、営業利益を見ても、

2009年 売上  202百万円  営業利益 ー151百万円
2010年 売上  402百万円  営業利益   36百万円
2011年 売上 2,022百万円  営業利益  521百万円
2012年 売上 4,932百万円  営業利益    1,127百万円

というように、2010年の「mobcast」サービス開始以降急成長を続けています。



スポーツ系ソーシャルゲームあれこれ…


本ブログは企業の経営分析が目的では無いので、細かいデータまで首を突っ込みませんが、前述した「mobcast」の伸びもあってか、最近では様々なスポーツ系ソーシャルゲームが誕生しました。

★サッカーゲーム

Jリーグドリームレジェンズ(KONAMI:mobage・mobcast・Ameba)

ワールドサッカーコレクション(KONAMI:GREE・mobage)

Champion Football(SEGA)

サッカー日本代表2014フーローズ(Acrodea:GREE・mobage・mixi)

FIFAワールドクラスサッカー2(EA:GREE)

★野球ゲーム

プロ野球PRIDE(コロプラ)

プロ野球ドリームナイン(KONAMI:GREE・mobage・mixi)

熱闘甲子園レジェンドナイン(ワンオブゼム:mobcast)

★バスケゲーム

NBAドリームチーム(D2C)



人気のスポーツ系ソーシャルゲームは…


これらのアプリ、どれくらい遊ばれているのか、一つの指標として「iPhoneのトップセールス」ランキングに着目して見てみると、

1位   パズドラ
2位   LINE
3位   単車の虎

4位   プロ野球PRIDE

14位  NBAドリームチーム

27位  Champion Football


と、上位30アプリの中に3つのアプリがランクインしていました。

上位30アプリは殆どがソーシャルゲームで占められており、
各ソーシャルゲームには様々なモチーフがあります。(ドラゴン・イケメン・恋愛…)

その中の一つのモチーフとして『スポーツ』があるわけなので、
必ずしも『スポーツ系ソーシャルゲーム』のヒット率が高いという訳ではありませんが、
過去にヒットしているゲームのモチーフを見てみると、スポーツとゲームの相性の良さを伺う事ができます。


プレイステーション ソフト累計売上まとめ(NAVERまとめ)

1位 ドラゴンクエストVII ~エデンの戦士たち~
2位 ファイナルファンタジーVIII
3位 ファイナルファンタジーVII

7位 みんなのGOLF
8位 ダービースタリオン
9位 グランツーリスモ2
20位 みんなのGOLF2
27位 ダービースタリオン99
36位 実況パワフルプロ野球99開幕版
37位 ワールドサッカー実況ウイニングイレブン3 World Cup France‘98
40位 ワールドサッカー実況ウイニングイレブン4


ゲームがキッカケでスポーツにハマる…

今のソーシャルゲームにコレが当てはまるか分かりませんが、

少なくとも筆者が小学生のときは自分も含め、
多くの小学生が、「野球のルールをパワプロで覚え、サッカー選手の名前をウイイレで知る」というような状況でした。

スポーツにハマり、のめり込むキッカケは人それぞれあると思いますが、
小学生など特に小さい年代程、その傾向は強いのではないでしょうか。




数日前に衝撃を受けた、この調査でも明らかになったように、子供の運動不足、体力低下が叫ばれて久しい今日このごろですが、一見相反するゲームがキッカケとなり
「スポーツに興味を持ち、外で元気よく遊ぶ子が増える」なんてことになったら良いのですけどね…。








2013年3月7日木曜日

微々たる備忘録Vol1|2020年オリンピック招致活動に見るソーシャリンピックの流れ


はじめまして!!


「スマホ時代の新しい応援スタイル」というコンセプトのもと、
毎日ワイワイガヤガヤと企画・開発を進めている「Bee」というスマートフォンアプリの
開発チームのリーダーを務めているKといいます。

 これから、「Beeスタッフの微々たる備忘録シリーズ」(笑)として、
アプリの開発・運用を進める中で気になった、『スポーツ×web』という切り口における様々な情報やデータなどをその名の通り、備忘録として記していこうと思っています。

備忘録ですので、あまり期待せずに、温かく見守って頂けると有り難いです…!(早速予防線を張ってしまいすみません…笑)




招致活動に見るソーシャリンピックの流れ


さて早速ではありますが本題に。

今回は記念すべき、シリーズ第一弾!ということで、今最もホットな話題である「2020年オリンピック招致活動」にスポットライトを当ててみたいと思います。「東京」マドリード」イスタンブール」の3都市が立候補している2020年の五輪招致活動ですが、
現在は招致活動の勝負所とも言える、「IOC委員による各国の視察」が行われています。

連日、日本国内でも多数のメディアが取り上げ、

招致レースの行方が見守られていますが、今日はちょっと違った視点から招致レースの行方を分析してます。





招致活動におけるソーシャルメディア


昨夏、日本中を大いに湧かした、記憶に新しいロンドンオリンピック。
この大会は史上初の『ソーシャリンピック』として注目を浴びました。


http://sankei.jp.msn.com/economy/news/121217/prl12121710490018-n1.htm

http://www.seojapan.com/blog/socialympics


個人的には、そこからスポーツ界におけるソーシャルメディアの利用が

より一層進んだと感じていますが、今回の招致活動においても同様にソーシャルメディアの活用が大きなカギを握ってきそうな気がプンプンしております。





(※2013年3月7日18時現在)


まず、ご覧頂きたいのがコチラのデータ。
上記は、各国の「Twitter」「Facebook」の利用状況を簡単に纏めたものです。
(フォロワー数・いいね数のみで計ることに対する論議は一旦置いておいて下さい)

このデータをご覧頂くとお分かりになられると思いますが、
「東京」「マドリード」の2都市がソーシャルメディアに対し、
相対的に積極的な利用を見せるものの、イスタンブールは殆ど機能していないようにも映ります。

ところが、トルコでは「国別のFacebook利用者数」を見ると、
実は日本の約2倍ほどのユーザーが存在しています。

その数字は実にトルコの総人口の半分に迫る勢いで、
国民のソーシャルメディア利用率が極めて高い状況にあるのですが、
今回の招致活動ではあまり積極的に利用をしていないことに意外な印象を受けました。






HPに対するポリシー


次に各国の公式HPを見て行きたいと思います。

東京:http://tokyo2020.jp/en/
マドリード:http://www.madrid2020.es/en/
イスタンブール:http://www.istanbul2020.com.tr/en/


ご覧頂けるとお分かりになると思いますが、
ここでも各国によるHP運営の方針の違いが見て取れます。

一見するとイスタンブールのサイトは格好良く映りますが、
実はページが表示されるまでにかなりの時間を要したり、
スマートフォンから見ると正常に動作していない事があったり…。


それに比べると「東京」「マドリード」のHPは、
所謂”カッコいい”HPでは無いかもしれませんが、

”分かりやすさ”はピカイチ。

こういう部分を見ても、それぞれの都市が持つポリシーの違いを感じます。






ロビー活動と世論



少し前に日本(だけでは無く世界中)に衝撃が走ったレスリングの五輪からの除外問題。
一連の報道では、

ロビー活動が不十分だった。政治力に差があった。などと報じられていますが、
実施競技の選定に留まらず、
招致活動においてもロビー活動の成否が大きなポイントになることは間違いないでしょう。

しかし、それと同時に、
国民の支持率や招致委員会からのメッセージの発信力が不可欠な要素であることも、

これまた間違いありません。

今回の「東京」では、指摘され続けていた、

支持率の低さが驚くほど改善され、
70%超という驚きの数字が出ました。


これは、ロンドン後の銀座でのパレードにはじまり、
招致アンバサダーからのメッセージや、様々なwebでのキャンペーン、
ほぼ毎週のように実施されているPRイベントなどの地道な活動の賜物なのでしょう。




残された期間で出来る事



筆者はオリンピックの専門家では無いため、
招致活動の最大の争点も分からなければ、
現在の各国のIOCからの評価も分かりません。

ただ、一つ言えるのは、
今回分かりやすい「Twitter」「Facebook」「HP」という部分を取り上げましたが、
ロビー活動など見えない所での駆け引きとはちょっと違い、
我々にも身近な部分をちょっとだけ深堀することで(全然掘れてないかもしれないですが…苦笑)、
ちょっとだけ、リアリティをもって現状を知る事ができました。







9月の開催都市決定まで、残された時間はそう多くないですが、
まだまだソーシャルメディアなどのツールを駆使し、
人々を巻き込み、熱狂を作っていくことへの可能性は残っているでしょう。

2020年、東京にオリンピックが来る事を一国民として願っています。






お礼


拙い文章にも関わらず、最後までご覧頂き有り難うございます。


「スポーツ×web」という切り口の中で、

本日は「ソーシャルメディア」をテーマにしたブログとなりました。

テーマは毎回変わる事もあれば、継続することもあるという、ゆるーい感じですが、
次回からも引き続き今回のような形式でブログを書いていきたいと思っています。


本ブログを呼んでのご意見やご感想などあればドシドシご連絡を下さい。
それでは今日はこの辺で失礼します。